写真でたどる鉄道旅行記―広島・四国・伊勢 第二日目「愛媛の下灘駅と道後温泉」(2016 9/1)
前回の「第一日目 呉とうさぎ島」の続きになります。
初の四国上陸と愛媛への強行軍がテーマ。18きっぷのポスターで度々登場した下灘駅に会いに行って参りました。
マリンライナーで瀬戸大橋を渡る
岡山駅についたのは午前5時15分ごろでした。人生初のカプセルホテルに宿泊しまだまだ眠い状況です。早起きは苦手な私も、鉄道旅行となれば本気を出すものです。
岡山辺りでは中々見かけない223系で坂出まで飛ばします。
瀬戸大橋の車窓からは瀬戸の島々と朝日が見えました。昨日に引き続き天気には恵まれそうで一安心。この旅行の直前まで行っていた北海道では相次ぐ台風の影響で鉄道網が壊滅し散々だっただけに、天気には神経質になっていました。
坂出に着いたのは午前6時11分。まだまだ朝日が眩しい頃です。ここからは予讃線を鈍行列車で乗り継いでひたすら西に向かいます。
午前6時42分に坂出を出発し…
午前9時30分に伊予西条で乗り継いで…
11時半に松山で気動車にさらに乗り換えて…
海辺を上りながら…
予讃線の秘境駅「串」駅に到着
12時33分にようやく串駅に到着。ご覧の通り、辺りには何もありはしません。ぽつんと待合室があるばかりで近代的なものは何も...と思いきや、実は待合室に液晶モニターがあったりします。ただクモの巣がすっかり張っていて近づけそうにありませんでした。駅ノートはあるかどうか不明です。
駅前ロータリーというのを期待してはいけません。この通り崖上からの細道と右側の謎の細道以外にはここに至る術はありません。一応自転車置き場はありましたがあまり使われていないようです。
串駅からは隣の駅まで徒歩でいきます。その時丁度アンパンマンのラッピング車がやってきたので撮ろうと思ったのですが...もの見事な被写体ぶれ。残念!
歩くこと50分…
右側にお目当ての駅が見えてきました。あれこそが本日のメインディッシュ、下灘駅です。
いよいよ下灘駅へ
駅舎入り口は綺麗に整っていて管理の良さを感じさせます。
駅構内は驚くほど整理されていて、バッタの群れがいるのを除けば居心地がいいです。壁に貼ってあるのは確か愛媛大学写真部の作品だったと思います。下灘駅は有名なので観光地化しているとはいえ、ひっそりと愛される駅は居るだけでほっこりさせられます。
「ウッフッフ」で埋め尽くされた駅ノート。撮影当時はVol.29が最新号でvol.20までがバックナンバーとして保管されていました。近所の方々による取り組みのお蔭でこんなに綺麗に整理されています。
青春18きっぷのポスターにある様な構図で撮ってみました。この日は午後から曇りだったのでやや暗めですが、雰囲気は何となく出ているでしょうか。気休め程度?
下灘駅のホームは特徴的でいかにも海の駅を匂わせるものです。すぐそこが海で気動車をのんびり待つ、そんな人生も決して悪くないのかもしれません。あと学生の方々から記念写真撮影を頼まれたのですが、手渡されたカメラがCanonの一眼レフ。K-S2と比べて物凄く軽かったです。多分Kissだとは思うのですがちょっと衝撃でした。
松山へ戻って道後温泉
下灘駅を後にして列車に揺られて1時間、松山駅に到着。この時点で午後4時を回っていたので松山城は厳しそう、ということで市電で道後温泉まで行ってきました。
道後温泉の内部は当然撮影禁止なのでここまで。浴衣姿の女子学生諸君が多い印象。これが青春か...とふと思いながら一番安い貸タオルセットで入ってきました。感想は...温泉自体は割と普通?
ただ施設自体はかなり豪華で昭和27年に皇族がご訪問した際に使われた「又新館」があり、係付きで案内してもらったりしています。
夏目漱石「坊っちゃん」の舞台ということで、坊っちゃん部屋に行ってみました。落ち着いた間取で外の眺めも温泉街らしくて風情があります。
と、ここでまたまた記念写真撮影を頼まれます。ブラック&オレンジのK-S2のカジュアルな姿のおかげか、写真撮影を頼まれるケースが増えた気がします。自分の存在が社会的に認知されているようでうれしい限りです。
せっかくなので温泉街をブラブラしてみましょう。ここでバイト先と友人用にお土産を買っておきました。
涼みながらいよかんソフト。いよかんの爽やかな甘みとクリーミーで濃厚な舌触りが両立する不思議なソフトです。ごちそうさま!
松山駅に戻ったのが午後6時半頃。この日の食事はいよかんソフトを除きコンビニ兵糧か駅前うどんで名物を頂く機会がすっかりありませんでした。
名物にありつけない理由としては旅のスタイルにあると思います。朝早くに出発し昼には何もない秘境駅で過ごしつつ、観光地をタイトな時間で巡り夜遅くまで列車に揺られるので、らしいお店に中々入れないのです。まあその分秘境駅を心行くまで堪能しているので不満はないわけですが(笑)
列車に揺られて4時間半、途中爆睡しながらやっとのことで多度津駅に到着。午後23時半でしたが...
おや、なにやらホームに見慣れない機関車が。
なんとブルートレインに遭遇!
塗装がすっかり剥げてボロボロになっているのでおそらく廃車回送でしょう。鉄道知識にはちんぷんかんぷんなのですが、周りには三脚を持った撮り鉄がたむろしていたのでやはり珍しいのだと思います。いいものを見れました。
この日はネットカフェ。狭い、寒い、4時間しか寝られないなど環境はかなり悪いです。なんとか寝坊しなければいいのですが...
第3日目に続く。