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PENTAX K-S2を振り回す休日記

実録!CP+2017体験記

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CP+2017に行ってきました。この1週間はあれこれ頭を悩ませるものだったので、気分転換に横浜まで電車に長々揺られて行ってみることにしました。

目的はやはりPENTAX。ロードマップに追加されたD FA★50mmの展示やPENTAX KPなどのタッチ&トライ、その他レンズの展示などを目当てにしていました。

 

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 今回のCP+の会場はパシフィコ横浜みなとみらい駅が最寄りです。降りるや否や多数のカメラファンが自慢の愛機を肩からぶら下げて向かっていました。こちらも負けずにK-S2とFA43mm Limitedを用意。前回浮気した分今回は大活躍してもらいます。しかしDA16-85mmも持っておけばと後に後悔。広角は大事ですし。

 

PENTAX

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 真っ先にKPとご対面となりましたが、よくよく考えれば発表同時にリコーイメージングスクエアで触ったり家電量販店で吟味したりとこれまでも経験してきたので新鮮味がないかも。この日はDA15mm Limittedを装着していてカッコいいですね。

smc時代のDA Limitedはうーん、という感じが拭えませんが、HD時代は赤鉢巻きのお蔭で高級感が増したように見えます。今はHDコーティングでも緑鉢巻きになりましたが、実は赤鉢巻きの方が好きだったりします。DA16-85mm購入もそれが理由の一つだったので。

 

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 スケルトンモデルも素敵です。一度手に持って撮ってみたいです。結構中のメカの動きが面白そうなんですが、商品化という訳にはいかないでしょうか。

 

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 KPのカットモデルも見たことないので新鮮。

 

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 KPの5軸5段のSRシミュレーション。左が思い切りぶれているのに対して右はブレが軽減されています。「K-1より効くのでは」という声もあるらしく、実力の高さがわかります。ボディ内手ぶれ機構だとファインダー越しだと分からないものの、LVだと効果を実感できます。実はこれ、今日初めて知りました。

 

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 出ました!2017年度発売予定のD FA★50mm F1.4。指標窓や金帯部分に一部黒テープが張られてますが、そのうち前者は田中希美男氏のセミナーで現状最短距離0.5mであることが分かってます。「もしかしたら最短距離が縮まるかも...」と開発責任者の方が仰ってましたが、果たしてどうなるやら。

あと気になるのがAF機構が書かれるであろう金帯部分の黒テープ。PENTAX純正は最近ではDC、一昔前のレンズやタムロンOEMとの疑いがかかるD FA15-30とD FA24-70がSDM。このレンズは純正な気がするのでおそらくDCでしょうか。

 

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 上は360度撮影可のTHETA、下がお馴染みK-1。もしかしたらK-1の高画質で360度撮影か!と思いきや写真の一部分をK-1とし残りをTHETAの画像にするというものらしいです。RICOHのこういうチャレンジング精神が好きです。

 

TAMRON

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 こちらは70-200mmF2.8ですが、残念ながら今のTAMRONのレンズはKマウント用がないんですよね...いくら立派で魅力的でも絵に描いた餅。Kマウント用が復活することを心から願ってやみません。

 

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 唯一中古のタムキューならマクロレンズとして手に入れる可能性はあります。ただフォーカスの際に鏡筒がびよーんと伸びるのがネックなので、買うならD FA100mmMacroかな...?おっと物欲は抑えねばなりません。

 

Sigma

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 例の変態画素APS-HミラーレスのSD QuattroH。一眼レフの光学ファインダーに慣れっこな私にとってはミラーレスの液晶ファインダーは見づらいです。一方でその独特なセンサーサイズや5000万画素は魅力的。

 

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 200-500mmF2.8、通称「エビフライ」にも触ってきました。総重量約15kgの変態中の変態で、テレコンバーターで400-1000mmにしてもF5.6と怪物ぶりを誇ります。使い道が全く想像もつきませんが、アフリカの草原での動物撮影用かな...?

 

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 ズーミングは電気機械で行われているらしく、ズームするたびにウィーンウィーンと仲の巨大なレンズを懸命に動かすのがわかります。

 

Nikon

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 最近業績悪化がニュースになっているNikonですが、それがどうやらCP+の展示内容に影響している様です。新製品発表はなく過去の名機展示が中心でした。これは確かニコノスRSという全天候対応カメラだそうです。

 

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 いくら業績が悪化しようとも、Nikonの誇りは変わりません。この大三元レンズが象徴していると言えるでしょう。今年は創業100周年ですし、きっと復活するはず。

 

Canon

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 あれ77Dなんてあったっけ?と思われるかもしれませんが、実はこれ今年4月発売のEOS9000Dの海外名称版です。マーケティング上の理由らしく、Kissも海外ではRebelというブランド名になっているそうです。

 

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 よく見るとこの指標窓、なんと液晶式!いつも通りの距離指標のほか、35mm換算の焦点距離と電子水準器にも切り替えられるそうで、何でもかんでもレンズがやってしまうという魔法の機構。さすが技術力のCanon

 

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 今回のウリは安価なステッピングモータ(STM)に代わる新AF駆動方式のナノUSM。従来のSTMでさえPENTAXIANにとっては爆速で憧れの域であるというのに、さらに速く静音のナノUSMとなれば鬼に金棒。Canonさまさまです。

 

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 家電量販店では置いてないことが多いEOS 1D-X MarkIIを体験。ジオラマの走るジオラマの電車を高速シャッターでバシバシ撮るという内容。マシンガンのようにシャッターは切れるわ驚くほど食いつくAFやらで圧倒されてきました。

 

まとめ

PENTAXブースの感想は「普段のリコーイメージングスクエア新宿と遜色ない...?」。実はDA560に触ってみたかったのですが今回はアクリル窓の中。K-1やKPのタッチ&トライも新宿に行けばじっくり体験できます。田中希美男氏のセミナーにも参加したのですが、これといって衝撃的な情報はなし。開発者としても企業秘密をベラベラ話すわけにはいきませんしね。

ただK-1のタッチ&トライでFA43mmを装着したときのボディーモーターの静かさには驚きました。別にDCやSDMと比べると言うまでもなくなってしまいますが、K-S2と比べると一段静かでした。詳しい理由は分からないとスタッフの方は仰ってましたが、恐らく内部のAF駆動モーターに理由はありそうです。

 

あともうひとつ。

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 このタマゴ型の物体を体験しました。といってもただの前衛的な家具ではなく、THETAの360度写真を3Dメガネで見よう!というもの。体と頭を動かせばその分見渡すことができ、また写真だけでなく動画でも自由に見れます。ちなみにスマートフォンと専用のアプリと市販の3Dメガネを購入すれば見れるそうなので案外お手軽。

近未来みたい!と感嘆してましたが、K-1と組み合わせてもっと高画質なら、と夢見たりしています。RICOHの高い技術力は誰もが知っていることですし、なんとか実現してほしいと思います。

結論を言えば、「PENTAXブースもとても楽しかった」。さらにNikonCanonSigmaTAMRONなどの普段PENTAXIANとは無縁なブースも堪能できたので、カメラ業界全般に対する関心が深まりました。そう意味で有意義なCP+2017体験になったと思います。