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PENTAX K-S2を振り回す休日記

都電荒川線を歩いて攻略する①

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 以前DA16-85mmのキレが落ちた?と書いたことがあります。2月の東北旅行の時、結露でレンズをほんの一時曇らせるハプニングから来たのでは、と勝手に考えていました。が、これはじっくり検証してみないと分からない、ということで運動不足解消を兼ねて都電荒川線沿線を踏破しようということになりました。

東京都内は真夏の快晴。気温は30度を超える灼熱地獄っぷり。おまけに光化学スモッグが発生していました。この環境上一日で踏破は厳しく、キリのいい区間で区切ることになりました。

 本日のルート

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キリのいい区間でチョイスしたのは東池袋四丁目王子駅前の4km。池袋に最も近い東池袋四丁目をスタート地点とし、そこから沿線をテクテク歩いて三ノ輪橋方面に向かいました。都電荒川線の全営業距離が12.2kmなので単純計算で言えば3分の一になり、三日で踏破が可能になります。

ただし実際の歩行距離はこれをやや超えます。沿線を歩くといっても必ずしも線路沿いに道路があるわけではなく、迂回等が必要な場合があるからです。

 

東池袋四丁目停留場

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 さあここからポンポンと停留場と路面電車の写真を上げていきます。最初はこの停留場からスタート。首都高5号線の高架下にひっそりと立っています。すぐそこには東京メトロ東池袋駅があり、一応乗換駅だったりします。

 

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 都電荒川線の車両には現行では5種類あるそうで、

 ・7000形(1978年~)

 ・8500形(1990年~)

 ・9000形(2007年~)

 ・8800形(2009年~)

 ・8900形(2015年~)

この車両は8500形、この中ではやや古めのものです。カラーはお馴染み黄緑とクリーム色の都電カラー。幼い頃にいとこの家に遊びに行った頃からいます。都電といえばコレ!という感じです。

 

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 こちらは全5種のうち丁度真ん中の9000形。うって変わってレトロなデザインで素敵です。東京メトロ銀座線1000系のように、外観レトロ中身最新の列車にギャップ萌え(?)を感じます。

ちなみにこの東池袋四丁目~向原間の一部区間は現在工事中の模様です。そのため線路の横にはレールなど建設材が並べられ、工事関係者と思われる方々が辺りを歩いていました。

 

②向原停留場

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 なんてことはない、都電荒川線によくある停留場。実はこっちも池袋駅に近かったり。池袋駅東口を首都高沿いに行けば東池袋四丁目に、サンシャイン60から自動車教習所に行けばこの向原に到達できます。

 

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 あれ、7700形ってあったっけ?と思われる方がいるかもしれませんがこの車両、何と7000形(最古参)を去年2016年に魔改造したものだそうで、窓枠の形などを除けばほとんど別物。東京都交通局リユース力に驚かされます。

 

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 2009年に初登場した8800形。昔は7000形や8500形などの黄緑+クリーム色の都電色一色だったのに、続々とカラフルな新型列車が導入されていきました。旧型がやや陳腐化していただけに、この傾向は個人的には歓迎です。

沿線にはバラが咲き誇ります。どうやら地元の方々のボランティア活動によるものだそうで、都電荒川線随一の撮影スポットになっています。ぜひお花を前ボケにして、鉄道写真に花を添えましょう(文字通り)

 

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 最新鋭型の8900系がやってきました。車体のピンクとバラの赤桃白がマッチしてます。8900形のヘッドマークには「東京さくらトラム」、都電荒川線東武鉄道のようなモダンなネーミングをするようになりました。

 

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 広角側でもいけます。せっかく16mmのワイド幅があるので生かさないはずがありません。光化学スモッグ注意報がかかっているとは思えないような、真夏の陽気が写真越しにひしひしと伝わってきます。暑かった…

 

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 レトロな9000形もこの通り。向原~大塚駅前間のこのバラ区間、おすすめです。

 

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 8500形も!が、この写真ちょっとピントが甘いんですよね…AF-CだとAFが迷うor思わぬ場所にひっかかる現象に苦戦しました。特にAFがえらく迷ってしまい合焦しないこともしばしば。本体側の問題なのかレンズ側なのか...?

 

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 AFが変なところに引っかかるのを上手く利用する手もあります。例えばこれはもともと車両側にAFを合わせたつもりなのですが、設定を11点オートにした影響か手前のバラにAFが行ってしまったものです。でもこれもこれで有りかな、と。

 

大塚駅前停留場

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 バラセクションを抜けて大塚駅前のグネグネカーブを曲がると到着。ここで一旦バッティングセンターで余っていた1ゲーム分のコインを消費し、バッティングを堪能。その後熱中症防止のためにジュースを一本買っておきました。あっという間に飲み干してその後大変になりましたが...

 

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 停留場内での撮影は周りの方の邪魔にならないよう、さっさと済ましてしまいましょう。

 

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 鉄道写真となるとどうしても望遠側を使ってしまう癖があります。やはり圧縮効果と鉄道の相性がいいもので…85mmといっても、フルサイズ換算なら130mmになりそれなりに出せます。

 

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 AF-Cでピントが中々合わず苦戦中。でもFlickrだとシャープがかなり効くので形にはなるんですよね。

 

巣鴨新田停留場

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 閑静な住宅街にひっそりと立ちます。辺りに商店は少なく、利用者も少なめでした。

 

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 8800形は色々カラーリングがあって楽しいです。ここ辺りから道路が線路沿いにない場所が増えていき、迂回を余儀なくされます。そのため沿線から車両を撮るチャンスが自ずと減ってしまいます。

 

⑤庚申塚停留場

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 おや、この停留場はなんとレトロな木製。それもそのはず、巣鴨といえば「とげぬき地蔵尊」、その最寄です。私が立っているホーム側には甘味処がついてます。とげぬき地蔵尊へのお参りの際には是非一服を。

 

新庚申塚停留場

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 都営三田線西巣鴨駅最寄り。実を申しますと、これ以外に話題がないのです。

 

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 住宅街の路地をぬっていって踏切を撮ると、どういう訳だか車両がブレブレではありませんか。どうやらいつの間にか絞り優先からシャッター優先モードにしていたようでこんなことになってしまいました。

「都電の『動』と踏切の『静』」というテーマ、と考えれば…!

 

⑦西ヶ原四丁目

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 WBをCTEにしている影響か、全体的にinstagramのキラキラ修正の風景に...こういうのもたまにはアリ。

 

滝野川一丁目

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 直線の向こうには飛鳥山停留場がかすかに見えます。そこまで行けばゴールの王子駅まであと少し。真夏の暑さ+光化学スモッグでクタクタですが、最後まで歩きぬきます。

 

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 道中はこんなに狭い道を歩くときがあります。いかにも路地という雰囲気で好きです。東京もちょっと歩けば風情ある場所に行ける、散歩すると結構気づかされます。

 

飛鳥山停留場

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 この停留場、飛鳥山からはほんの少し外れた場所にひっそりと佇んでいました。飛鳥山付近の道路事情によるものでしょう。ここのあたりは格好の撮影スポットなのか、カメラを構えた老若男女が方々にいました。PENTAXIANもちらほらと。

 

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 9000形が大きなカーブをゆっくりと曲がっていきます。都電でしか考えられないようなきついカーブが特徴的でした。

 

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 停留場を飛鳥山方面に出ると歩道橋が見えると思います。そこが格好の撮影スポットでした。大砲を抱えたオジサンズが都電を今や遅しと待ち構えてました。で、自分もいくつか撮ってみたのですが、どうもうまくいかない。高いところから見下ろす、というアングルに慣れてないからだと思ってます。

 

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 ここが一番レンズのAFが迷ったところ!焦りが原因なのかトラブルが原因なのか分かりませんが、ちっとも合焦してくれないのです。えい!えい!とガシャガシャ撮るしかありませんが、若干ピントが甘くなってしまうのです。

 

王子駅前停留場

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 これで今回のウォーキングはクリアとなります。約4kmを2時間かけてゆっくり歩きながら写真を撮る、いかにも「撮り鉄」な散歩になりました。

 

結論

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 最後は8800形の流し撮り鉄で締めます。この日撮った枚数は約350枚。いずれもJPEGです。RAWだと諧調が潰れてしまうので大変です。

そして去年6月にK-S2を購入してから、通算10000枚を超えました。11か月に10000マイペース、ここまでノントラブルで動いてくれたことに感謝感謝。

そんなこんなで今回はここまで。DA16-85mmの感想として、ジャスピン時のキレの良さは流石と言えると思います。が、問題なのがAF。以前より格段に迷ったり合焦しなくなるケースが増したような気がします。レンズ側のトラブルなのか、あるいは自身のミスからくるものか分かりませんが、ちょっとこの点は次回も見る必要がありそうです。