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PENTAX K-S2を振り回す休日記

王子・飛鳥山公園のアジサイを撮る

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 6月もあっという間に終わり、早くも7月になりました。しかし梅雨は明けずジメジメとした天気は今でも変わることがありません。

梅雨時は雨のためお出かけしにくいものですが、一方で梅雨にしか咲かない花があります。アジサイです。どんより灰色模様の梅雨を唯一彩るありがたいお花です。もちろんカメラファンにとっても絵になる被写体として重宝されます。私もこれは撮り逃せないということで、梅雨が明けないうちにせっせと撮りに行ってきました。

 

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この日撮りに行ったのは王子駅から徒歩3分程度にある飛鳥山公園沿いの小道。王子駅を西に出てすぐに飛鳥山公園のプチモノレールがあり、乗ることなく左に曲がるとしっとりとした雰囲気の小道にたどり着きます。曲がり角にある古びた家屋の先を見ると、何とアジサイがズラズラと並んでいるではありませんか。

 

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 雨は降ってはいなかったものの天気は梅雨らしいどん曇り。空気は湿気をこれ以上ないほどたっぷり含み、そこに7月の気温の高さも加わって、全身にまとわりつくような暑さにやられてしまいました。

 

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 レンズはFA43mmLimitedと新しい望遠レンズDA55-300mmPLMを使いました。特に気に入っているのがFA43mm。花弁の柔らかさと繊細さ、ボケの上品さ、アジサイを浮き立たせるような立体感の描写、どれをとっても一級品と気づかされます。

 

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 F1.9の開放は扱いが難しいです。薄い被写界深度のため少しの手ぶれでピントを外し、ソフトフォーカスになってしまいがち。しかしバチッとはまった時のピント面のシャープさには驚かされます。

 

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FA43mmは絞り過ぎずに使うのが個人的ミソ。確かに F10まで絞れば全体がシッカリ締まった描写になります。その表現の幅の広さが好きなポイントではあります。が、絞り過ぎても他のレンズとの描写の区別がよくつかなくなってしまいます。やはりFA43mmはそれほど絞らず使うのが得策かもしれません。

 

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 F2.5ならボケとシャープさの両立をつけやすくなります。開放では気難しい描写でも、半段ほど絞ればピント面を気にしすぎることなく構図づくりに専念できます。

 

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 今度はDA55-300mmPLMの出番。テレ幅開放で撮っても十分表現できます。F値関係なくボケで周りをすっ飛ばせるあたり、望遠の力は偉大であると思いました。ボケも綺麗です。このレンズは解像力重視のためボケが硬いという噂を聞いたことがあり不安がありましたが、それは今のところ杞憂に終わっています。

 

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 DA55-300mmPLMの最短撮影距離はわずか0.95m。簡易マクロ的な扱いも可能です。アジサイの花にもこんなに近づくことができます。ただしテレ幅は300mmの超望遠のため手ぶれに気をつけないといけません。

 

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 DA55-300mmPLMは本来撮り鉄専用レンズにしようと考えていました。ボケが硬いという噂を聞いてお花には向いていないのかな、と感じたからです。しかし今回何の問題もないどころか美しい描写力を発揮してくれたことで、望遠のレギュラーとして今後も頑張ってくれるだろう、と確信しました。

 

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 最後に、このレンズの簡易マクロならこんなに近づけました。DA16-85mmと言い、DA55-300mmPLMと言い、定番ズームの撮影倍率の高さと使い勝手のよさは、ペンタックスを買ってよかったという実感をさせてくれます。FA43mmは使い勝手では両者に劣るかもしれませんが、上品な描写力は他の追従を許しません。

アジサイの撮影はここで切り上げ、今度は王子から京浜東北線に乗り込みます。向かったのは京葉線各線。新望遠のDA55-300mmPLMを肩にぶら下げて、楽しみのひとつになった撮り鉄を敢行したのでした。

 

追記:実は使ったカメラはK-S2ではないのです。今回バリアングル液晶のありがたさを痛感しました。前々回の投稿辺りから別のカメラに既に切り替えておりまして...その模様はしばらく後にお伝えします。