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PENTAX K-S2を振り回す休日記

新望遠「DA 55-300mm PLM」で撮り鉄デビュー

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 前回とうとう念願のDA55-300mmを購入し、超高速AFと300mmという超望遠域を手に入れました。新しい物好きで手に入れたらすぐ使いたくなってしまう性なので、性能をよく活かせそうな電車相手にシェイクダウンを行うことにしました。

 

※撮影は駅ホームで行い、周りに十分注意し安全確保に努めました。撮影禁止区域には立ち寄らず、すべて黄色い線の内側で行っています。当ブログの鉄道マナー方針について、詳しくはこちらをご覧ください。

 

(前回エントリーはこちら)

 東武東上線を撮る

大山駅

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 大山駅といえば駅全体が急カーブにある東上線名物駅。列車は60km/h程度まで減速して走行するため、比較的ピントを合わせやすいです。特に成増方面ホームは鉄道写真格好の場所。鉄ちゃん特有の「いかにも」な構図を狙えます。

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ただし注意したい点が二つほど。一つは日中でも利用者の多い駅のため、シャッターを切る際に常に周りの方々の邪魔にならないよう心掛けなければいけません。

もう一つは駅ホーム末端(特に池袋方面)。撮り鉄スポットとして有名でありながらホーム幅が人二人分しかないほど狭く、安全面で細心の注意を払わなければなりません。後者については駅ホーム壁に注意書きがあります。

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 一部の心無い人が原因の風評被害により、世間の撮り鉄への視線は日々険しさを増しています。マナーを遵守するファンへも向けられることがあり、それは一種の差別ではありますが、クリーンな姿勢を見せてそれを乗り越えなければならない、と思っています。(イメージアップ作戦の一環として(?)クールビズ+スーツケースで臨みました。鉄道車両および鉄道関係者への敬意を示すためです)

上板橋駅

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 蒙古タンメン本店に食いに行った…というわけではないのですが、ここの上りホーム成増寄りで撮れました。

AF-Cで9点セレクトエリア拡大、1コマ目レリース優先、連射時レリース優先で設定。フォーカス優先だとコマ数が落ちるのでパッパッパッとテンポがのろくなりイマイチ気分が乗りません。

連射時もレリース優先だとピンボケ写真が無駄に増えるだけになり非合理的ではありますが、高速連射の爽快感がハンパなくとても気持ちいい。撮影は楽しくがモットーなので、後で写真選別が大変になろうともレリース優先で撮影しました。

下板橋駅

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 上りホーム池袋寄りなら人気もなくホーム幅が広いのである程度安心して撮影できます。ただしうっかり地面に座りこまないように!黄色い線から十分に下がってクリーンな撮り鉄を楽しみましょう。

JRを撮る

池袋駅

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 3番線新宿寄り。ここから撮れるのは3番線着の湘南新宿ラインや特急電車のみ。4番線の埼京線は信号機等が障害になっており厳しそうです。

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 ちょっとピントが甘くなってしまいました。でも等倍鑑賞程度ならギリギリ大丈夫かも?撮り鉄界の掟が何たるかを知らない者なので、トリミングしたり基本構図無視したりピン甘なりやりたい放題です。

信濃町駅

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 こちらは東京寄り。中央総武緩行線はホーム末端の信号設備が邪魔で上手く収まりませんでした。架線柱や設備をいかによけるか、安全に気をつけつつ理想の一枚を撮れるか、そのせめぎあいが鉄道写真の難しさであり、かつ楽しさではないかと思っています。

完璧な一枚を撮った!と思ったら架線柱が入り込んでしまったりすれ違いの列車が被ってしまったり。悔しいと言ったらありませんが、だからこそ撮れた時の爽快感がたまりません。

③東京駅(中央線ホーム)

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 東京駅は日中も列車の発着で忙しく、何度もチャンスを狙えるので撮り鉄にもってこいです。列車はほとんどE233系と味気ないかもしれませんが。

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 東京駅には有名な高速通過可能なシーサスクロッシングがあります。これはラッシュ時の過密ダイヤに対応するためだそうで、さっさと終着駅に着いてすぐ折り返すことで2分間隔のダイヤをさばくことができます。

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 こんな感じに、日中でも列車発車後すぐに別の列車が駅ホームに滑り込むような現象が起きます。千葉の故郷の沿線では考えられないような忙しさです。

④日暮里駅北口・下御隠殿橋

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 日暮里駅北口改札を右に曲がってすぐの出口に、電車ビューポイントとして有名な下御隠殿橋があります。この日も家族連れを中心に多くの人が電車を見ようと欄干に腕をかけてのんびりしていました。

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 左から山手・京浜東北線、東北・北陸・上越新幹線高崎線宇都宮線など上野東京ライン複々線)、写真からは見えませんがさらに右に常磐線、京成線と実に多くの列車を見物できます。子供の頃ならきっと少なくとも5時間ほどは熱中できたはず。今は写真撮影メインなので1時間程度の短い滞在になりました。

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 E2系がソロソロと通過していきました。新幹線は在来線と異なり静かに走行するのでボヤボヤしているとシャッターチャンスを逃してしまうかも。

ボヤボヤと言えばこの写真何かヌケが悪くない?と思った方、流石です。実は金網越しで網を望遠ですっ飛ばしているため、全体的に薄く金網のボケがかかってしまいます。

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 E5系もやってきます。何とノーズの土汚れもよく写っています。新型の55-300mmPLM、評判通り良いレンズです。

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 と、ここで昨年定期運行を終了したカシオペアが!

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 現在は「カシオペア紀行」という団体臨時列車として、寝台特急からクルーズトレインとして各地ツアーを行っている模様です。ただクルーズトレインと言えば今年5月に運行開始の豪華寝台列車TRAIN SUITE 四季島」が今後主力になってくるものと思われ、一体カシオペアはどうなってしまうのでしょうか...?

DA55-300mmPLMの感想

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 一通り使った感想として、一番大きいのが劇的なまでにスムースなAFだと思いました。動体への食いつき方はカメラボディに依存するので何ともではありますが、レンズ側のAFは素晴らしいの一言に尽きます。もうキットレンズのウィンウィンAFに悩まされることもありません。300mm時のF6.3の暗さは気になることなく気持ちよく撮影できました。

描写力もキッチリカッチリと真面目で自分好み。特に鉄道は柔らかさでなく金属の硬さを表現することが大事だと思ってますのでこれはピッタリ。今後も望遠レンズの主力として活躍してくれそうです。

あとはAFの故障に気をつけなければ。なぜかというと、実は現在DA16-85mmのAFの調子が悪く、その二の舞になりやしないかと若干ヒヤヒヤしているためです。16-85mmの不調はまた後日書きます。