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PENTAX K-S2を振り回す休日記

AF不具合でDA16-85mmを修理に出す

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 今回は短い報告です。

当ブログでは「メインウェポン」として親しんできたDA16-85mm。そのレンズに6月末からぽつぽつ不具合が出てくるようになります。AFの動作がおかしいのです。ある焦点距離でAFが合わなくなったり、動きが明らかに不自然だったりと、不具合は日増しに大きくなってきます。

今年もカメラ片手に大旅行を計画しているだけに、メインウェポンの不具合を放置するわけにはいきません。万難を排するべく、完全に動作しなくなる前に修理に出すことになりました。

AF不具合の詳細

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デジタル一眼レフカメラではシャッターボタンを半押しすると、自動的に画面のどこかに焦点を当ててくれます。それが「オートフォーカス」通称「AF」です。

DA16-85mmはこのAF動作をDCモーターで行っています。その動きは高速かつ静音であり、またSDMとは異なり不具合の少ない優秀なAF機構として知られています。その優秀さから近年のPENTAX純正のレンズにはこのDCモーターがほとんど採用されるほどです。

 

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ところがこの優秀なはずのAFがうまく作動しません。症状は次の通りです。

まずAFボタンを何回も押さないとピントが合わなくなったことでした。正常に動作する場合は一回押すだけで画面のしかるべき場所に正確にピントを合わせてくれます。

しかし今回は一回押しただけではピントが全く合わずにファインダー面がぼやけきったままであり、何回も地道に押すとだんだんピントが合ってくるようになってきます。

これではいけません。AFの速さが売りのDA16-85mmにとってこのような状態ではシャッターチャンスを逃すことになります。しかも問題はこれだけではありませんでした。

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AFボタンを何度も押してやっとピントが合いそうなときに次の問題が発生します。ピント付近でAFが迷い、合焦しなくなる症状です。AFボタンを押してもAFの最終到達点を行っては戻るばかりでピントが一向に合いません。厄介なのが一度この症状が出ると何度作動させてもAFが迷うこと。

 

試しにレンズの前に手をかざして動作確認してみました。正常な場合はレンズの前玉前に手をかざすと最短撮影距離より寄ってしまうためピントが合わず、代わりにピントが最短撮影距離から無限遠まで行き、無限遠にまでいったらまた最短撮影距離に戻る動作をします。DCモーターをよーく聞くと「(最短)ウィーン(無限遠)、ウィーン(最短)」と音がします。

今回の不具合案件での場合、手をかざすと最短から無限遠まで行かず、途中で最短に戻ってしまいました。「ウィ、ウィ」と鳴るばかりで無限遠まで動作しません。まるで何かが詰まってしまったかのようです。

リコーイメージングスクエア新宿へ

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(Twitterでおなじみケーピーマン。今回の記事とは無関係です)

前回エントリー記事で行った鶴見線から帰ってきた後、早速リコイメに点検に出してみることにしました。持ち出したのは不具合のDA16-85mmとボディのK-S2。スタッフの方曰く「カメラ側に原因があるかもしれないため、レンズの不具合の時はボディも持ってくると良い」とのこと。

点検に出して3時間後、レンズとボディの点検結果が言い渡されました。

ボディは問題なし(後で見るとファインダーのごみが綺麗に無くなってました。この場ながら感謝)。ところがレンズで

焦点距離60mm付近でのAF不具合」

の故障判定がでました。当然工場送りです。幸い一年保証がまだ効いていたため修理費用は無料でしたが、レンズが手元に戻るのが10日後。その間メーカー側から代替レンズを要求することはできませんでした。DA16-85mmのいない間はキットレンズで我慢しないといけません。

とほほ…とボディだけの軽いバッグを背負いながら失意の帰宅です。

帰ってきたDA16-85mm

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DA16-85mmは予定通り点検から10日後に戻ってきました。修理済みレンズの受け取りは郵送か直接リコイメ新宿で受け取るか選べるのですが、今や遅しの気持ちを前に直接受け取りを選びました。

修理の結果DA16-85mmのAFは元通り。肝心の修理箇所ですが、

「AF周りの電気基盤の交換、各種点検」

とのこと。電気基盤の交換についてはより詳細な説明を受けることができました。スタッフの方によると、DCモーターを制御する基盤に何らかの原因でエラーが発生することでAFに不具合が生じたそうで、DCモーターそのものは無事だったとのこと。

 

受け取り時に「このレンズは写りも使い勝手もデザインも良いし、ずっと大切にしていきたい」と言うと、「ありがとうございます。このレンズは大変好評ですから、ぜひ大切になさってください」と優しく親切に対応して下さいました。これからも旅行の相棒であり続けるだけに、大事にしていきたいです。